エレベーター
バリアフリーの宿のエレベーター
宿泊施設内で必ず行かなければならない場所は、エントランス・フロント・客室・入浴施設・食事処・ショップなどです。それらの間に段差がある場合、小さな段差の解消はスロープ、大きな段差の解消はエレベーターとなります。バリアフリー新法は、エレベーターの間口:140cm以上、135:135cm以上、出入り口の幅:80cm以上、車いすの転回に支障がない構造と定められています。
管理人は旅行中に、バリアフリーを謳っている宿で車椅子がかごに納まらないエレベータに遭遇しました。その宿はバリアフリールームもあり、バリアフリーの貸切風呂も完備しています。動線的には、1階に客室、地下に浴場、2階に食事処があり、各階の中央付近にエレベーターが1基だけあります。入浴したり、食事をするためにはこのエレベーター以外の動線は無いのです。管理人の車椅子は折り畳み寸法で、三方が70cm程度に納まるコンパクトタイプですが、15cmくらいかごから飛び出し、扉が閉まらないのです。更に残念なのは、このことをフロントに電話で伝えても、現場に来ることなく、「このエレベーターしか無い」と言って電話を切られたことです。
さらに、管理人が知る限り、幾つかのサイトで「車いす使用者が利用できるエレベーター:あり」や「◯フロア移動時のエレベーター利用」と紹介されているのです。一方で、「X車椅子対応エレベーター」のように正確に記述しているサイトもあります。サイト検索をするときには、注意しましょう。
管理人は両下肢重度障害者ですが、上肢は健全で、自走式車椅子に20年以上乗って、走り回っています。そんな背景があるので、今回のような車椅子操作は簡単にできます。しかし、上肢に障害がある方や車椅子の回転に介助が必要な方は、この宿のご利用は控えるのが懸命と思います。このことは個別のバリアフリーの宿の紹介ページに記載してあります。