ぶらり車いすバリアフリー旅行

設備&アメニティ・快適宿泊

ハンディに優しい快適宿泊

宿泊施設を選ぶ時に施設を重視する方には充実した設備&アメニティ・快適宿泊は大切な選択肢です。設備&アメニティ・快適宿泊の良否を感じる視点は六つあります。一つはエレベーター、二つ目はセキュリティー、三つ目はインターネット利用、四つ目はアメニティ、五つ目はエアコン、六つ目は動線などです。

エレベーター

バリアフリーの宿のエレベーター

宿泊施設内で必ず行かなければならない場所は、エントランス・フロント・客室・入浴施設・食事処・ショップなどです。それらの間に段差がある場合、小さな段差の解消はスロープ、大きな段差の解消はエレベーターとなります。バリアフリー新法は、エレベーターの間口:140cm以上、135:135cm以上、出入り口の幅:80cm以上、車いすの転回に支障がない構造と定められています。
管理人は旅行中に、バリアフリーを謳っている宿で車椅子がかごに納まらないエレベータに遭遇しました。その宿はバリアフリールームもあり、バリアフリーの貸切風呂も完備しています。動線的には、1階に客室、地下に浴場、2階に食事処があり、各階の中央付近にエレベーターが1基だけあります。入浴したり、食事をするためにはこのエレベーター以外の動線は無いのです。管理人の車椅子は折り畳み寸法で、三方が70cm程度に納まるコンパクトタイプですが、15cmくらいかごから飛び出し、扉が閉まらないのです。更に残念なのは、このことをフロントに電話で伝えても、現場に来ることなく、「このエレベーターしか無い」と言って電話を切られたことです。
さらに、管理人が知る限り、幾つかのサイトで「車いす使用者が利用できるエレベーター:あり」や「◯フロア移動時のエレベーター利用」と紹介されているのです。一方で、「X車椅子対応エレベーター」のように正確に記述しているサイトもあります。サイト検索をするときには、注意しましょう。

詳しい顛末はこのリンクから

管理人は両下肢重度障害者ですが、上肢は健全で、自走式車椅子に20年以上乗って、走り回っています。そんな背景があるので、今回のような車椅子操作は簡単にできます。しかし、上肢に障害がある方や車椅子の回転に介助が必要な方は、この宿のご利用は控えるのが懸命と思います。このことは個別のバリアフリーの宿の紹介ページに記載してあります。

セキュリティー

設備&アメニティ・快適宿泊の一つのセキュリティーに関するクチコミは、ルームキーやカードキーを利用したセキュリティーを評価するコメントが多い。
お部屋がとてもきれいでセキュリティーも札幌のほかのホテルに比べて高いと思います。エレベーターでルームキーをかざさなければ後からエレベーターに乗ってきた人も回数ボタンを押せないところがとても安心だと思いました。セキュリティが万全で女性の一人旅などの場合安心と思いました。
このホテルは、玄関はモチロンのこと、エレベーターもカードキーを差し込まなければ動かせなくなっていて、部外者か入り込む事はなく、安心して休む事ができました。
  

インターネット

設備&アメニティ・快適宿泊の一つのインターネットに関するクチコミは、出張で宿泊する旅行者を中心に多い。しかし、観光目的の旅行者も観光地の情報収集などにインターネット利用しています。
出張で宿泊する時はネットが使えるのが第一条件というビジネストラベラーが多い中で、一口で客室でインターネットが使えると言っても接続方法は様々です。客室でLANあるいは無線LANによるブロードバンド接続でインターネットが使える宿泊施設が便利です。
さらに全室対応なのか否か、予約時に申し込みが必要なのか、料金はいくらなのか、利用方法は容易かなどの事前調査も必要です。
・ロビーに共用のパソコンがあってインターネット利用可能になっていたことも良かったと思います。ビジネス利用には全く問題ない快適さ、リーズナブルな内容でした。LANも使え、ビジネスニーズには十分対応できるホテルでした。
・部屋の有線LANが極めて不安定で遅かったのが非常に残念。これまでの書き込みでも何度か指摘されているので、すでに対応済みだろうと思っていたのですが…。仕事などで高速インターネットを利用したい方は要注意です。

アメニティ

設備&アメニティ・快適宿泊の一つのアメニティとは、快適さを付加するサービスという意味で、客室や浴室に備えてあるシャンプー・リンス・歯ブラシ・ヘアブラシなど、無料提供している消耗品類のことです。これらのアメニティグッズはホテルのグレードや宿泊する部屋によって異なります。
また、近年エコプランでは本当に最低限のものに限定しています。
・お部屋でのアメニティは本当に最低限のもの(歯ブラシ、コップ、シャンプー、ボディソープ)だけで、手ぶらで安心してという感じではありませんでした。アメニティー等は昔ながらの…という感じなので、気になる方は持って行った方がいいでしょう。
・エコプランは歯ブラシナシなのですが、全く問題なし、むしろ歓迎です。
・お部屋と、お風呂、アメニティの充実ぶりに驚きました。私たちだけじゃなくて、たくさんの方が誕生日や記念日だったようで、デザートの時に記念写真等撮ってもらったり、花束をもらったりしていました。
・アメニティはモルトンブラウン、デクレオール(女性用も男性用も)で、温泉宿で出会うと思っていなかったブランドです。
・立地、部屋、食事、大浴場、サービス、設備・アメニティは今まで泊まった旅館の中で最高によかった。
・風呂を出たところにつめたい飲み物が用意されているのもなんとも気が利いてました。タオル類はこだわりがあるように、非常に肌触りがよく気持ちよかったです。浴衣のほかに寝巻きがあるところもよかったです。
・浴衣を5サイズ、2着そろえている、アメニティーなどの細部の心使いはさすがと思いました。
・友人が、客室のグラスにバカラ使っていると驚いてました。シーツの柔軟剤かしら、プレス具合でしょうか、寝心地よかったです。
・ゴールドプレミアムホテルに選ばれている貴ホテルが、リンスインシャンプーをお使いとは驚きました。サービス価格ではなく、通常のお値段でしたら残念ですが宿泊はしないと思います。
・シャンプーがビジネスホテルみたいなのでなんとかできたらうれしいです。
・部屋には歯ブラシがないのでフロントでもらう必要がありますのでご注意。
・二人で宿泊させて頂いたのですが、タオル類一式全て一組しか用意されておらず不便でした。タオル類等は最低限の用意だと思います。他のホテルでは更に次の日ようにと用意して下さっている所もあるぐらいです。

エアコン

設備&アメニティ・快適宿泊の一つのエアコンは快眠を得るために必須の設備です。一番多い不満のクチコミはエアコンが各部屋で調節出来ないことです。
・エアコンがありませんでした。夏はやはり扇風機だけだと夜は暑い。(エアコンが無いことを情報に入れるべき)入館してから聞かされてもキャンセルする訳に行かない。
・エアコンをOFFにしても,入りっぱなしの気がしたのですが各部屋ごとの空調ではないのでしょうか?窓を開けることができたのでよかったのですが・・・.エアコンにつきましては、強・中・弱と入切り出来ますが、給気口からのエアーは自動的に入ってきます。
・エアコンが各部屋で調節出来たらよかったです。
・部屋の設備が嬉しかった。浴室にも部屋にも換気扇があり、ON/OFFが選べる。エアコンも独立で、好きな温度に出来る。浴槽もひろくてゆったりできる。満足です。
・湖水を使ったクーラーは、まるでエアコンのように冷え冷えで、こちらは大満足です。
・和室の部屋も清潔でゆっくりできました。欲をいえば空気が乾燥していたので部屋に加湿器を置いていただけるとよかった。廊下には置いてありましたが。
  

動線

車椅子ユーザーにとって動線も重要なことです。まず、利用者の運動機能や介助の有無等、希望する設備を整理し、理解しておきましょう。館内・客室・大浴場・レストラン等のそれぞれの施設、それらを結ぶ動線が利用者の運動機能に適応しているかを確認します。動線は長さ・平坦さと上下移動手段が問題となります。長さについて管理人が経験した例は、客室と大浴場間の距離が概ね150mもあるホテルでした。さすがにこのときは、一人で車椅子を漕いで行かずに、介助者と一緒に行き、介助者が入浴を終わるのを待ってました。
電話で確認をされるときは、電話に出てくれた相手が、バリアフリーに関する知識がない方でしたので、理解がある方に対応を代わってもらうようにお願いしましょう。管理人の場合、電話に出てくれた方が、バスボードやシャワーキャリーなどの入浴補助具に理解がない方でした。そのようなことを避けるためには、メールでの問い合わせが有効と思います。
管理人はつぎのような方法で確認しています。
シティホテルの場合は、横に極端な長さは少ないので、車椅子で上下移動ができるか否かを確認します。簡単な方法としては、エレベーターのかごの奥行きまたは定員数を確認します。かごの奥行きは1100mmあれば問題ありません。また、定員数は9人乗り以上であればOKです。
注意しなければいけないのが、複雑な地形の上に建設されている旅館タイプや増築を繰り返している宿泊施設です。管理人はこんな経験もしました。松島海岸にある老舗旅館に宿泊したときに、客室から食事処へ車椅子で行ける公式な動線が無かったのですが、何と従業員が使っている厨房の中を通過して、食事処へ案内してくれたのです。
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