ぶらり車いすバリアフリー旅行

健常者と同じサービスを受けられる快適な宿泊

ハンディに優しい快適宿泊

「健常者と同じサービスを受けられる環境」では、 障害者やシニアなどのハンディをお持ちのお客さまに、病気や怪我の予防やストレス解消の役にたつ、バリアフリー旅行を行うために必要な快適宿泊の健常者と同じサービスを受けられる環境と良質な6つのサービスに関する情報を提供しています。
健常者と同じサービスを受けられる環境とは、駐車場~フロント~障害者対応客室~大浴場~食事処~トイレなどを、スロープ・エレベータ・エスカレータ・多目的トイレ・旅館スタッフの援助などで、自由往来できることです。

エントランス~フロント

エントランスは車で乗り付けるか、近隣のバス停から徒歩でアクセスする方法があります。
快適宿泊の始まりはエントランス~フロントです。軽度の障害の時期には杖で宿泊先に着いて、宿泊先内は貸出車いすで移動していましたが、今は自前の車いすを使用しています。もちろん、事前に確認をしておくべきことは、「 貸出し車いすがあるか否か」、「エントランス~フロント(ロビー)間の通路が平坦か、段差がある場合はスロープが併設されているか否か」です。
未だに道路や駐車場から高い敷地や低い敷地に立っていながら、正面玄関にスロープなし・階段あり / 裏口に段差あり・スロープなしや急なスロープという宿泊施設もあります。予約前にこのことだけは必ず確認しましょう。正面だけ見ると階段しか見えませんが、隠れた場所にスロープが設置されている場合のあります。

パブリックスペース(フロント~障害者対応客室)

快適宿泊に重要なパブリックスペースで一番大切なことは、ここを中心にして、客室・トイレ・大浴場・食事処・ラウンジなどにスムースに車いすで移動できることです。快適宿泊のために重要な設備は障害者対応エレベーター・通路・車いす用トイレの状況です。
障害者対応エレベーターは、車いすが回れる広さ・ボタン高さ・点字表示・凸面ミラーなどです。車いすが回れずにバックで降りざるを得ない状況で、エレベータホールは狭く斜め後ろは階段と言う、快適宿泊にほど遠い恐い状況のエレベータも体験しました。
パブリックスペースからあらゆる施設に行く通路は、段差があればスロープなどで解消して車いすでスムースに移動できることです。客室・トイレへの通路は車いすでスムースに移動できることが多いのですが、食事処・ラウンジなどは数段下にあったり数段上にある造りが多いのです。しかし、このような設備でもスタッフに声をかけると援助してくれるところも多い。高級な宿泊先ほど、絨毯で豪華に見せている通路が多いが、絨毯は車いす使用者の快適宿泊には不要な物であります。
パブリックスペースには多目的トイレあることが快適宿泊には必須です。多目的トイレの使いやすさは広さと出入り口です。特に出入り口が引き戸でない多目的トイレを見たことはありませんが、自動開閉か否かで使い勝手が異なります。手動引き戸の場合、全開した状態でそのまま止まる引き戸とすぐに閉まり始めてしまう引き戸があります。すぐに閉まり始めてしまう引き戸は快適宿泊には障害になります。
  

障害者対応客室

障害者対応客室は車いすが回転できたり・ベッド間に入れる広さのベッドの和洋室で、ドアは車いすが入れる幅があるバーハンドルの引き戸が快適宿泊には必要です。室内の設備は障害者用トイレ・障害者用バス・車いすが下に入れる洗面台・段差解消のスロープなどが快適宿泊に必要な設備です。ある宿で、障害者対応客室のトイレが車いすが使えない状況で、夜中でも数十メートル先のパブリックスペースの多目的トイレを使用するはめになった体験をしました。
所謂ホテルに多い使いにくいケースはバリアフリーを唱いながら、バス・トイレがユニット式の狭い場合が多い。管理人はつぎのことを確認して判断しています。
  • 部屋の広さが25m2以上あること。
  • バス・トイレがユニット式でない
  • シャワーチェアやバスボードなどの入浴補助器具があること

入浴

脱衣場までフラット・スロープまたは多少の段差なら介助者の助けで車いすで入れることが快適宿泊にの第一条件です。浴室内は段差がある場合はスロープで段差の解消がされている、シャワーチェアやバスボードなどの入浴補助器具があることやすべり止めがなされていることが快適宿泊には必要であります。湯船の入口は階段状で手摺があるか、車いすで浴室内に入れる場合もあります。

食事

車いすが下に入れるテーブルの部屋食が最善な快適宿泊です。食事どころの場合、食事処までフラットで車いすで行けることですが、エレベータと厨房や倉庫のようなところを車いすを押してもらい、人的な援助で食事処まで行った体験もしましたが、これは一種の快適宿泊です。
最近ホテルなどに多いバイキング形式の場合、ワゴンか人的サポートが必要になります。私のような下肢障害者が介助者なしに食事をすることはほとんど不可能です。また、ワゴンを設備しているホテルはほとんど皆無です。バイキング形式は快適宿泊に向かない食事方法です。
  

多目的トイレ

「車いす使用者用トイレ」は、車いすで利用できる広さが確保され、腰掛便座(洋式便座)や手すりが設置されています。こうしたトイレは、お子さん連れの方がベビーカーごと入ったり、オストメイト(注1)の方が腹部のケアをするためにも便利で、車いす使用者や障害者だけでなく、誰にとっても使いやすい街づくりや施設づくりを行う「ユニバーサルデザイン」の考え方に基づき整備されているものです。しかし、車いす使用者や障害者のための専用のトイレと考えられることも多く、それ以外の方や外部から障害がわかりにくいオストメイトの方などは使用を遠慮したりためらうこともあるようです。
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