ぶらり車いすバリアフリー旅行

車椅子で行く東大寺

2泊三日の3日目の観光地は奈良公園です。ここの地形はJR奈良駅が海抜66m、奈良県庁が海抜93m、東大寺中門が海抜100m、東大寺二月堂階段下 が海抜129mとなっています。従ってタクシーでJR奈良駅から東大寺二月堂まで行き、だんだん降っていく計画です。
タクシーは北上し、大宮通を右折し、近鉄奈良線に沿って進むと、右手に興福寺が見えてきて、鹿の数を目立ち始めます。県庁前の交差点を左折し、焼門前交差点を右折すると、左手に大仏池が右手に大仏殿が見えます。地蔵尊十字路を右折すると、左手に東大寺大湯屋が見え、さらに東大寺鐘楼の脇を通過し、「あぜくら」の前で右折すると、法華堂・二月堂が見えてきます。JR奈良駅がら3kmの距離で約63mを登ってきました。

東大寺二月堂

①東大寺二月堂・法華堂に到着しました。お水取りで有名な二月堂は,大仏殿の東方にあり,8世紀後期の成立と考えられています。現在の堂は,1669年に再建された正面7間,奥行10間に及ぶ大建築で,前半が礼堂と西局及び舞台など,後半が内陣と外陣及び局で構成されています。管理人は長い階段を上がれませんので、同伴の妻が拝観してくれました。
②管理人は約30分間鹿と遊んでいました。人も鹿もごった返している「南大門・大仏殿」と違い、静かで人も鹿も数えるほどしかいません。インバウンドのお客様も数組です。
③ここまではタクシーで上がって来ましたが、平均で約7%傾斜している急な坂道を車椅子で降ります。行き先は2方向あります。一つは手向山八幡宮を経由して、東大寺中門または観光会館へ約400m行きます。二つ目は鐘楼・東大寺大湯屋・地蔵尊を経由して、約800m行くと東大寺ミュージアムの北側のT字路に出ます。右側に行くと南大門、左側に行くと大仏殿です。
二つ目のルートを選びましたが、地蔵尊を経由した地点で大問題が起こりました。その先の道路がスキーのジャンプ台のように見える急坂なのです。後で調べたら、距離は約60mくらいなのですが、傾斜度度11〜12%ありました。老老介護のカップルではとても安全な環境ではありません。思案していると、東大寺二月堂・法華堂方面から空車のタクシーが降りて来ましたので、乗車をお願いしたら、乗車することが出来ました。運転手さん本当に有り難うございました。
④親切な運転手さんに「南大門」へと告げると、画像No12のNo3の場所に連れてってくれました。ここは目の前に大きな参道があります。東大寺ミュージアムの北側で、右へ行くと南大門、左へ行くと中門・大仏殿の場所です。参道は拝観者で溢れています。東大寺の参道は石畳ですが、石畳の表面は場所によってかなり違います。綺麗に整備されて車椅子を押しやすい場所もあれば、隙間が目立ちガタガタする場所もあります。そんな状況のなかで、参道中央に幅1m位の質感が良く車椅子で走行しやすい石畳があります。しかし、画像No4のように拝観客で溢れている参道では、車椅子使用者を避けてくれるような人はありません。管理人は「Excuse me」を連呼しながら突き進みます。それでも「鹿」さんは別です。待つしかありません。
⑤何とか大仏殿廻廊・中門に到着しました。ここも人で一杯です。流石に「鹿」さんは少ないです。東大寺の「HP」には、「大仏殿廻廊・殿内は車椅子でお入りいただけます。車椅子で大仏殿を参拝される方は正面左手(西側)のスロープからお入り下さい。県営大仏殿前駐車場や大仏殿西側にあるタクシー乗降所から大仏殿入口までも、車椅子やベビーカーで通行できるよう整備しております」と書かれています。
⑥大仏殿廻廊・中門の西側に回ると、画像No6のよう看板を見つけました。
⑦画像No6のよう看板の下にゲートを見つけました。
⑧ゲートの先にスロープがあります。どうやってスロープに入るのか、拝観料金はどこで支払うのか?
⑩画像No10のよう注意書きを見つけました。どうやら、南側に戻って、中門の西側にある「入堂口」上がってチケット売り場に行き、チケットの購入し、ゲートのインターフォンで車椅子入場の依頼をする必要があるようです。そうすると、遠隔操作で解錠してくれ、使用者自身が重い扉を開けるように指示されました。
⑨先に見えるスロープを上がります。画像No9に大仏殿廻廊・大仏殿内の状況を説明しています。大仏殿廻廊・大仏殿内にスロープが3箇所、使用者自身が開ける必要があるゲートが2箇所あります。No2スロープとN03スロープ間の大仏殿廻廊の緩やかな傾斜があります。
⑪画像No11はN04スロープとNo1ゲートを大仏殿内から見た状況です。
⑫東大寺大仏殿は東大寺境内でも最も人気がある場所の一つでしょう。ここへのアクセスは交通機関・参拝の順番などのつぎのような方法があります。  
 
ハンディのちから:ハンディ生活にちから(力)になる応援情報サイト内の画像・素材を
無断で複製・転載・転用することはご遠慮ください。
Copyright(C)2005.ハンディのちからAll Right Reserved.