ぶらり車いすバリアフリー旅行

車椅子で奈良観光の交通機関

奈良旅行で東海道新幹線のぞみを京都駅で降車後の車椅子乗車が出来る交通機関(鉄道・バス・タクシー等)の体験記です。
鉄道はJRと近鉄が京都駅から奈良まで運行しています。今回の奈良旅行は、薬師寺・唐招提寺・橿原神宮・平城京跡公園・東大寺等を訪れました。薬師寺・唐招提寺は近鉄線の西ノ京駅が最寄駅で、駅から100mちょっとです。橿原神宮は近鉄線の橿原神宮前駅が最寄駅で、駅から500mちょっとです。平城京跡公園は近鉄線の大和西大寺駅が最寄駅で、近鉄大和西大寺駅南口から玉手門経由約1.5kmですが、歩道が狭くなっているところがあり、傾斜もあり介助者が女性の老人では30分では難しい。東大寺は近鉄線の近鉄奈良駅が最寄駅で、駅から約20分です。
一方、JR奈良駅周辺に行くには京都駅から奈良まで運行しているJR奈良線が便利です。JR奈良線には、普通電車・Dみ快・D快・D区が運行されています。普通電車・Dみ快・D快・D区とも車椅子乗車が可能です。普通電車は毎日運転され、全21駅に停車し、約70分かかります。Dみ快電車は土曜・休日は運休で、21駅中8駅に停車し、約44分かかります。D快電車は土曜・休日は運休で、21駅中10駅に停車し、約48分かかります。D区電車は土曜・休日は運休で、21駅中16駅に停車し、約59分かかります。普通電車以外には一部指定席があります。指定席(うれしート)は定期券と指定席券で乗車できます。女性の老人が介護者の車椅子ユーザーが徒歩で、JR奈良駅から移動可能な1kmの範囲に、車椅子で楽しめる観光地はほとんどないようです。

近鉄線の車椅子乗車可能状況

京都駅を例にお話を進めます。京都駅では、大和西大寺より先に行く、普通電車が6便(橿原神宮前・天理行き)、準急電車が0便、急行電車(奈良駅・橿原神宮前駅行き)が53便、特急電車(奈良駅・橿原神宮前駅行き)が48便です。特急電車48便の内、車椅子乗車できる特急電車は9便(その内「あをによし」が4便)のみです。特急電車は全車指定席です。従って、京都駅から奈良駅・橿原神宮前駅へ車椅子で乗れるのは、ほぼ急行電車だけです。関東の旅人がインターネットで「あをによし」の介助者付きの車椅子対応座席を予約するのはかなり難しい。

車椅子乗車可能な急行電車

2024年度から奈良線、京都線、橿原線および天理線に投入された「8A系」は、混雑状況に応じてロングシートとクロスシートを切り換えることができるL/C シートを導入し、ベビーカーや大型荷物などをお持ちのお客さまが気兼ねなく利用できるスペース「やさしば」を設置するなどしています。ただ、管理人が乗車した「橿原神宮前行き急行」はまだロングシートの車両でした。

車椅子乗車可能な特急電車

車椅子乗車できる特急電車は近鉄奈良駅行き「あをによし」が3便(第2便、第4便、第6便)、橿原神宮前駅行きISL(伊勢志摩ライナー)特急列車が2便、橿原神宮前駅行き汎用特急列車(22600系)が2便、近鉄奈良駅行き汎用特急列車(22600系)が1便です。特急電車は全車指定席、事前に特急券の購入が必要です。 車いす対応座席の特急券は、駅の特急券発売窓口・インターネット・一部の旅行会社で購入できます。 駅で係員の介助が必要な場合は事前連絡が必要です。

あをによし

「あをによし」の車椅子対応座席は3号車に3席あります。座席が90度通路側に回転しますので、車椅子から移乗できる方は座席に移り、介護者と対面で会話を楽しむことができます。車椅子から移乗できない方は車椅子に乗ったまま、通路の反対側の窓際に乗車できます。3号車は、バリアフリー対応の車両となっており、車椅子を設置するスペースだけでなく、トイレなども、フットボードを備えた車椅子対応のトイレとなっている。そしてバリアフリー化するため、出入口も拡大している。ハンドル型電動車いすでの特急利用については、一定の要件を満たしている場合に限り、特急「ひのとり」および観光特急「あをによし」のみ利用いただけます。

橿原神宮前駅行きISL

「橿原神宮前駅行きISL」伊勢志摩ライナーで運行され、車いす対応座席(配置図で「H」と標記) 2号車の91番席(1号車が先頭のとき進行方向に向かって左側)と93番席(同じく 右側)が車いす対応座席(肘掛け跳ね上げ式)で、間仕切りを隔てた列の95~98番席が同伴者用として確保されています。多目的室設置されていません。車いす対応トイレ(配置図で「B」と標記)は2号車にベビーベッド(おむつ交換台)とベビーチェアを併設した多機能トイレがあります。洗面所2号車の車いす対応トイレの向かいに車いす対応構造のものがあります。

橿原神宮前駅又は近鉄奈良駅行き

「橿原神宮前駅又は近鉄奈良駅行き特急」は汎用特急列車(22600系)で運行され、4両編成と2両編成の2種類がありますが、車いす対応設備があるのは4両編成のほうだけです。車椅子対応座席(配置図で「H」と標記) 3号車の91番席と93番席が車いすからの乗り移りに便利なよう肘掛けを跳ね上げる ことができる構造になっていて、車いす固定用の設備もあります。多目的室は設置されていません。車椅子対応トイレ(配置図で「B」と標記) 3号車にベビーベッド(おむつ交換台)とベビーチェアを併設した多機能トイレがあります。洗面所3号車の車いす対応トイレの向かいにありますが、車いす対応構造ではありません。
 

奈良市内バスの車椅子乗車状況

車椅子マークのついたノンステップバス、ワンステップバスは車椅子のまま乗車できます。なお、それ以外の車両については、乗降口の構造上、車椅子を折りたたんで乗車することになっています。「車椅子固定場所の座席にお座りの方は、車椅子の方が来られましたら、席をお譲りください」とされています。

薬師寺・唐招提寺とJR奈良駅間のバス路線

①唐招提寺バス停・薬師寺バス停で72・77・78(高畑・春日大社-六条山)、総合医療センター行きに乗車し、JR奈良駅で降車する。乗車時間は約23分、運転間隔は1時間に2本。 ②薬師寺バス停は道幅が狭く、歩道もないので、スロープを出すスペース無く、車椅子乗車は難しい。
 

大和西大寺と平城京跡公園のバス路線

①平城京跡歴史公園は東西約4.3km、南北約4.8kmの長方形の東側に、東西約1.6km、南北約2.1kmの外京を加えた総面積は約2,500ヘクタールの広大な公園です。バスでアクセスする場合、南側に朱雀門ひろば前バス停、北側に佐紀町大極殿の二つのバス停があります。例えば、いさなぎ館へ行くのには朱雀門ひろば前バス停が最寄りバス停ですが、間違って佐紀町大極殿バス停で降りてしまうと、約5kmも車椅子を漕がなければなりません。奈良交通[12]路線は大和西大寺北口↔︎佐紀町大極殿↔︎JR奈良駅西口、奈良交通[163]路線は大和西大寺北口↔︎朱雀門ひろば前↔︎JR奈良駅西口の2系統があります。大和西大寺駅での乗り場は佐紀町大極殿経由が北口、朱雀門ひろば前経由が南口です。 ②奈良交通[12]路線は5時〜22時までの間に、7時〜21時の間は約30分の間隔で、大和西大寺北口↔︎佐紀町大極殿の所要時間は5分です。奈良交通[163]路線は7時〜18時までの間に、10時〜17時の間は00/30の間隔で、大和西大寺南口↔︎朱雀門ひろば前の所要時間は3分です。  

奈良公園・東大寺・奈良ホテル・春日大社・田中町方面

①奈良公園・東大寺・奈良ホテル・春日大社・田中町方面は市内循環(内回り)・市内循環(外回り)・77番奈良県総合医療センター→春日大社本殿・  98法隆寺前→春日大社本殿があります。 ②市内循環(内回り)・市内循環(外回り)はマップの黄色の路線でN-1(JR奈良駅東口)〜N-19(三条川崎町)のバス停を循環します。奈良市内の名所・観光地(近鉄奈良駅・興福寺・県庁・東大寺・春日大社・ならまち・)を繋ぐ市内循環バスは10〜15分間隔で運行されています。
③77番奈良県総合医療センター→春日大社本殿バスには、28のバス停があり、JR奈良駅を中心に東方向には県庁・東大寺大仏殿を経由して、終点は春日大社本殿です。この間には8のバス停があり、30分間隔で運行しています。
JR奈良駅を中心に三条大路五丁目バス停までは西に向かい、その先で左折して南方向に向かって唐招提寺や西ノ京駅をを経由して、終点は奈良県総合医療センターです。この間には19のバス停があり、30分間隔で運行しています。
④98法隆寺前→春日大社本殿バスは47のバス停があり、始発バス停から終点バス停間は1時間3分かかります。JR奈良駅東口から春日大社本殿の間は77番奈良県総合医療センター→春日大社本殿バスと同じルートを運行しています。JR奈良駅東口から法隆寺前間のバス停は39箇所で、49分かかります。JR大和路線の大和路快速に乗れば、JR奈良駅から三つ目の法隆寺駅まで11分、法隆寺駅から法隆寺までは1.5km、徒歩22分です。  
⑤興福寺の近くにある県庁前バス停での出来事です。午後2時頃で興福寺の参拝客で混雑しており、2台目までは朝の通勤列車並みの混雑で乗車できず、3台目までやっと乗車できましたが、車椅子固定場所の座席に座っていた方が運転手さんに席の移動促されていました。乗車後にその乗客に睨まれました。また、2台やり過ごしたバスの乗客はほとんどインバウンドの人々でしたが、先頭に居た管理人を無言で次々追い越し、声がけする人は一人も居ませんでした。世の中てこんなもの!

奈良市内タクシーの車椅子乗車状況

管理人は旅行計画をするときに、UDタクシーの使用可否を調べます。今回、奈良市内のタクシー会社の調査した結果、近鉄奈良タクシーがジャパンタクシー(JPN Taxi.)を、奈良中央交通がNV200VANETTAを所有していることが分かりました。管理人は後方から車椅子乗車ができる奈良中央交通(NV200VANETTA)を選択肢、出発前に予約をしました。
しかし、唐招提寺で車椅子乗車を試みると、何度試みてもリアドアが締まらないのです。仕方なく、管理人は車椅子を降りて、セカンドシートの助手席側に、介助者の妻はセカンドシートの運転席側に乗車し、折りたたんだ車椅子はトランクに乗せました。その後、2回同タクシーを利用しましたが、改善されることはありませんでした。なぜ、こんなことが起こってしまったのでしょう。管理人の車椅子はウルトラコンパクトNA-U2という、コンパクトなサイズです。鳥取県米子市で乗れたUDタクシーはNV200ユニバーサルデザインでした。  
今回奈良で出会ったNV200はバネットタクシーでした。図−1の車内レイアウトで、車椅子が乗らないときは5名(運転手を含む)。車椅子を乗せる方法は2通りあります。図−2に乗せられれば問題ありませんが、今回のようにそれが不可能な場合は図−3のように、運転席側のセカンドシートを折りたたんで、車椅子を乗せるスペースを拡大することができます。このときの乗車定員は4名(運転手を含む)となり、介助者は車椅子ユーザーの隣に座ることができます。
多分、奈良中央交通の運転手さんが図−3の方法を知らなかったことがトラブルの原因でしょうが、依頼する側もそのことを確認するべきでした。今後の勉強になりました。  
図−1
図−2
図−3
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