ガーデニング&園芸

クレマチスの病害虫

「クレマチスの病害虫」では、クレマチスの病害虫の種類・症状・対処方法についての情報をご提供しています。クレマチスは丈夫な植物ですが、栽 培環境や日常の管理が適切でないと、クレマチスの病害虫が発生することがあります。クレマチスの病害虫の被害を最小限に食い止めるためには、栽培環境の整備・適切な日常 管理・頻繁なチェック・早期発見&対処が大切です。

クレマチスの病害虫対策

クレマチスの病害虫は、アブラムシ、ナメクジ、ネマトーダ、イモムシ・ケムシ、ハダニなどです。クレマチスの病気は、立ち枯れ病、シラキヌ病、赤渋病、うどんこ病、根頭がん腫病などです。 春にはアブラムシ、ヨトウムシ、ハダニ、ハマキムシなど、夏には立ち枯れ病、ウドンコ病、葉枯れ病、秋にはアブラムシ、そして冬にはシャクトリムシなどのクレマチスの病害虫が現れます。  

クレマチスの害虫

クレマチスの病害虫であるアブラムシ、ナメクジ、ネマトーダ、イモムシ・ケムシ、ハダニなどへの対処法はつぎのとおりです。

アブラムシ

新芽や蕾などに付いて樹液を吸って株を弱らせます。クレマチスの病害虫であるであるアブラムシを発見したら、つぎの薬剤を散布します。

ナメクジ

クレマチスの病害虫であるナメクジは日中は鉢のなかに潜んでいて、夜間になると活動して新芽や花・蕾などを食い荒らします。防止対策は次の2点です。
  • 鉢底に防虫あみを使う
  • 誘引殺虫剤で駆除します

ネマトーダ

クレマチスが生育が悪かったり、下葉から枯れてくる症状は根が体長が1mm以下で目に見えないネマトーダに侵されている場合があります。根が腐敗腐敗している場合はネグサレセンチュウ、根に小さなコブができている場合はネコブセンチュウの被害と考えられます。 土に堆肥を入れて土壌改良したり、清潔な新しい用土を使うことで回復することもあります。

イモムシ・ケムシ

クレマチスでは、ハマキムシ・ヨトウムシ・ネキリムシなどの被害がありますが、放置すると葉を食べ尽くします。防止対策は次の2点です。
  • 葉裏に産みつけられた卵を見つけ次第除去する
  • 葉の中に潜む幼虫を捕殺する

ハダニ

クレマチスの病害虫であるハダニは葉裏に発生しやすい害虫です。初期のうちはハダニのつきやすい葉裏を、頻繁に勢いよく洗い流してやれば駆除できることもあります。しかし、 葉の葉緑素が抜け白っぽくカスリ状になるなどの症状がある場合はハダニ類殺虫剤を使用します。薬剤に対する抵抗力がつくので、数種類のハダニ類殺虫剤を交互に散布する必要があります。私のデンドロビウムがハダニの被害を受けました。

クレマチスの病気

クレマチスの病害虫である立ち枯れ病、シラキヌ病、赤渋病、うどんこ病、根頭がん腫病などへの対処法はつぎのとおりです。

立ち枯れ病

クレマチスの病害虫である立ち枯れ病は枝が茶色や黒褐色に変色し、被害箇所より上部が立ち枯れ状態になります。カビが原因の病原菌によって、湿度が高い梅雨から夏に起こります。防止対策は次の3点です。
  • 葉が傷付かないようにしっかり誘引
  • 過湿を避け通風をよくする
  • 被害にあった場合は枝の基部から切り取って除去する。

シラキヌ病

クレマチスの病害虫であるシラキヌ病はクレマチスが生育が悪かったり、下葉がしおれて黄色に変色する症状が現れ、地際部に白い絹糸のようなものがまとわりつきます。防止対策は次の3点です。
  • 酸性土壌で発生しやすいために、苦土石灰の散布で予防します
  • 土壌に水はけをよくする
  • 感染した植物は土壌ごと取り除きます。

赤渋病

クレマチスの病害虫である赤渋病は葉の表に少し膨らんだ黄色の斑点、葉の裏に赤かっ色の胞子のようなものが付着して、次第に葉が変形して枯れます。防止対策は次の3点です。
  • 窒素分が過剰だと病気を助長しますのでバランスがよい施肥を行います。
  • 通風をよくする。
  • 病気で落葉した葉は焼却します。

うどんこ病

クレマチスの病害虫であるうどんこ病は新葉や枝が、粉を吹いたように白くなります。春秋の比較的低温で、乾燥した環境で発生しやすくなります。防止対策は次の2点です。
  • 周辺の除草を行います。
  • 株を軟弱にしない

根頭がん腫病

クレマチスの病害虫である根頭がん腫病は生育が徐々に悪くなり、枝が伸びなくなります。落葉するなどの症状が現れ、地際部にコブができ、重症の場合は枯れます。防止対策は次の3点です。
  • 特に夏に根を傷つけない。
  • 土壌に水はけをよくする。
  • 苗を購入する時に持ち込まないようにします。
 
  

徹底した薬剤散布:3月~10月

病害虫が発生する前の予防対策が重要です。病害虫予防には1回~2回/月の頻度でダイセンやダニコールを交互に散布しておけば、ある程度の防除はできます。

石灰硫黄合剤散布

冬の石灰硫黄合剤散布は大切な病害虫予防です。冬の石灰硫黄合剤散布は、石灰硫黄合剤を7~10倍に薄めて11月下旬から2月までの間に2回(10~30日開ける)行います。石灰硫黄合剤は強いアルカリ性ですから、取り扱いには十分注意します。

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