ぶらり車いすバリアフリー旅行

障害者割引で行こう車いすユーザー個人旅行

車椅子旅行の費用は?

ツアー商品は高額?

 ユニバーサルツーリズムを謳った旅行会社のツアー商品がありますが、管理人はこれらのツアー商品はつぎの理由により利用せず、自分で旅行計画を作成して  老老カップルで旅を楽しみます。ある2日間の上高地散策の旅を参考にお話しします。  
  • 旅行範囲が違う:管理人は1日目に上高地を楽しみ、2日目に松本城・諏訪神社春宮・諏訪神社秋宮・和ダイニングくらすわ・諏訪神社本宮を参拝しました。ツアー商品では1日目は横浜から上高地へ移動と宿泊のみ、2日目に上高地・管理人も行った「和ダイニングくらすわ」にてランチだけです。
  • ツアー商品の宿泊ホテルは入浴補助具などがなく、重度障害者には入浴を楽しむのが難しい(JTBの評価ですと、このホテルの足元の心配な方・車椅子の方に関するバリアフリー設備は通路・階段手すり・貸出用車椅子だけが◯、他はすべてXでした)、管理人はほぼ完璧なバリアフリーの宿に泊まりました。
  • 価格は99,000円(大人お1人様/2名1室利用)、介助費用は別です。管理人は6箇所回って、妻の介助付き・グリーン車に乗って2人で約15万円で納まりました。
  • ツアー商品は旅行会社が指定したスポットを大急ぎで周り、お土産店に寄るなど忙しい旅です。管理人の方式ですと、計画の楽しさを味わえ、神社では宝物殿なども落ち着いて見学でき、自分が興味があるスポットへ行くことができます。
  • ツアー商品の敢えて良い点を探せば、「1名参加可」でしょうか。しかし、介護費用を含むと、¥228,000-となり、極めて高額です。それなら、友人に半額でも出して、旅行をするでしょう!
  • ツアー商品では身体障がい者割引は適用できません。すでにパック旅行で「包括旅行割引運賃」が適用されるため、身体障がい者割引も適用する事ができません。管理人の方式ですと、つぎに説明する通り、身体障害者手帳および療育手帳の「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額」・早割・無料シャトルバス・タクシー利用機会の減少などにより、相当額の節約ができます。
 

旅行費用の節約方法

車椅子旅行の費用は、身体障害者手帳および療育手帳の「旅客鉄道株式会社旅客運賃減額」・早割・無料シャトルバス・タクシー利用機会の減少などにより、相当額の節約ができます。
  • 手帳の旅客鉄道株式会社旅客運賃減額:第1種障害者と第2種障害者に分けて割引額を定めています。
  • 鉄道旅客運賃割引:第1種障害者とその介護者について普通乗車券、回数乗車券、普通急行券を50%割引、第1種障害者と第2種障害者が単独で利用する場合に普通乗車券を50%割引(片道の営業キロが100キロを超える場合に限る)。この割引条件、減額はJRのみにおいて適用されます。他の鉄道会社の割引はJRに準じた割引を実施する会社が多くありますが、違う設定をしている会社もあります。
  • 航空旅客運賃割引:程度の関係なく身体障害者、知的障害者とその介護者1名について割引を適用することとなり、精神障害者にも同様の割引が令和2年より実施されています。
  • バス・タクシーの割引:ほとんどの市町村で、一定の条件下で障害者割引を実施しています。市町村で割引乗車券等を発行していて、割引率はおおむねJRの運賃割引に準じるようです。
  • 高速道路など:身体障害者が自ら運転する時、または重度の身体障害者や知的障害者が乗車する自動車を介護者が運転する場合料金を50%割引としています。この場合の重度とはJRの旅客運賃割引の第1種としています。
  • 施設・サービスの例:自治体の公設の宿泊施設や保養所として提携している施設(全国35休暇村など)・テーマパーク・神社仏閣・美術館や博物館・お城などで受けることができます。
  • 早割:飛行機は使うべし、新幹線はお得感なし
  • 新幹線:新幹線には「早割」という名称の割引きっぷはありませんが、「早特」などの早期購入割引きっぷはあります。こうしたきっぷは全ての区間で発売されているわけではなく、主要区間限定で設定されています。EX早特の割引率は15〜23%、東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田新幹線の早割タイプの「お先にトクだ値」の割引率は30〜35%が多く、運賃のみ50%オフになる「障害者割引」に対する優位性はありません。
  • JAL:2023年4月12日以降、先得割引体系がセイバー割引体系に変わりました。羽田空港→関西空港・普通席で検証してみましょう。フレックスは¥28,530-・フレックス(搭乗日当日)+障害者割引は¥22,986-・セイバー((予約期限:搭乗3〜21日前)+障害者割引は¥14,802-・スペシャルセイバー(予約期限:搭乗日28〜75日前)+障害者割引は¥8,202-となり、フレックスからスペシャルセイバー+障害者割引への割引率は約70%になります。運賃体系は変わりましたが、以前のウルトラ先得(予約期限:75日前)とスペシャルセイバーはほぼ同じお得感です。
  • ANA:ANAフレックス・ANAバリュー・ANAスーパーバリューがあります。羽田空港→関西空港・普通席で検証してみましょう。フレックス(搭乗日当日)は¥28,610-・バリュー1((予約期限:搭乗1日前)は¥18,830-・スーパーバリュー28(予約期限:搭乗日28日前)は¥13,350-・スーパーバリュー45(予約期限:搭乗日45日前)は¥12,690-・スーパーバリュー55(予約期限:搭乗日55日前)は¥11,920-・スーパーバリュー75(予約期限:搭乗日75日前)は¥10,050-・障害者割引(予約期限:搭乗日55日前)は¥15,820-となり、フレックスからスーパーバリュー75への割引率は約64%になります。
  • 交通手段の選択:自宅から目的の観光地間は、中距離までは鉄道、遠距離の場合は飛行機が使い、前項の割引方法を使うと、大きな節約効果を得ることができます。観光スポット間の移動手段を、無料シャトルバス→鉄道や路線バス→タクシーの順で絞り込んでいくと、さらに大きな効果が得られます。この過程で重要なことは、ネット上の初期情報で「できない」と書かれていても、電話やメールで提供会社に確認を取りお願いする手間を惜しまないことです。つぎにいくつかの例をご紹介します。
  • 特に山岳地帯にある観光地は、そこまでの鉄道はなく、最寄り駅や空港からの足はバスかタクシーを使うケースは多く、乗車時間も1時間を超えることが少なくないです。そうすると、タクシーで行くと、バス運賃の10倍もの出費も珍しくありません。管理人が旅行計画を作成中に、ネット上の初期情報では、「山岳地帯を走る路線バスなので、スロープ付低床バスは運行されていないので、車椅子乗車はできません」と書かれていました。管理人は諦めずに、最初はメール、さらに電話で交渉した結果、「事前に乗車される便を連絡いただければ、その便だけ車椅子乗車ができる車両を配車します」と回答いただきました。タクシーだと、¥20,000-超の追加出費が発生するので、この旅行計画が前に進みました。
  • 無料シャトルバスを使えた例:JR駅から10km先の有名な美術館へ移動手段についてです。確実な手段はタクシーのみ、可能性の少ない手段に路線バスと美術館が運行している無料シャトルバスの三つの方法がありました。このバス路線を走っている車両は1ドア・2ステップ・定員28名の可動スロープ無のマイクロバスで、車椅子を折りたたんで乗車したとしても、車椅子を収納するトランクもなく、車内に入れれば、通路を塞いでしまいます。従って「full-time wheelchair user」と「part-time wheelchair user」いずれの車椅子ユーザーも乗車できないことがわかりました。
    無料シャトルバスにはつぎのような注意事項がありました。「大型スーツケース等の車内へのお持ち込みをお断りする場合があります。座席に手荷物を置くこともお控えください」。管理人は、折り畳んだ車椅子も大型スーツケース扱いと考えていましたが、兎に角一度お願いしてみようと電話をしました。即拒否されることなく、数日かかりましたが丁寧なご返事を頂きました。「一応、並んで頂いて、空席があれば、運転手の判断で乗車できます」という内容でした。ごり押しはダメですが、お願いはしても良いのではないでしょうか。
  • 宿泊施設の無料送迎バス:最寄駅・ターミナル駅・空港からの送迎サービスを行っている宿もあります。なかには、「full-time wheelchair user」でも利用できるリフト付きバスによる送迎サービスを行っている宿もありますので、バリアフリーの宿を選ぶ選択肢に加えることをお勧めします。節約に加え、慣れない土地で迷子になることも、重い荷物を持って長い道のりを歩くこともなくなります。
ハンディのちから:ハンディ生活にちから(力)になる応援情報サイト内の画像・素材を
無断で複製・転載・転用することはご遠慮ください。
Copyright(C)2005.ハンディのちからAll Right Reserved.