ぶらり車いすバリアフリー旅行

コスパ抜群車椅子旅行計画

少ない旅する車いすユーザー

管理人は自前の車いすに乗って、電車や飛行機、バス、船、ロープウェーなどを使って車いす旅行をしています。
管理人は飛行機や新幹線に乗って車椅子旅行するときに、気づくことがあります。機内や車内・観光地・バリアフリーの宿などで、ほとんど車椅子ユーザーに出会わないことです。
車椅子ユーザーや高齢者の旅行を妨げる要因は多い順に、体調に不安がある(40%)、車椅子移動が難しい(35.0%)、観光地や宿泊施設がバリアフリー対応しているかわからない(34.0%)、ほかにも入浴やトイレなどを懸念する傾向があります。
個人による観光地までの移動手段は、主に鉄道や飛行機や最寄り駅・空港から観光地までのバス移動になりますが、鉄道や飛行機はほぼバリアフリー化され、最寄り駅・空港から観光地までのバス移動のバリアフリー化が遅れています。しかし、ここは地元企業による運営が多いので、いろいろな代案が提供されることもあります。

車いすユーザー

ツアーに行かず自分で旅程作成

車椅子旅行する方法には、ツアー商品を利用する方法と全て旅行者自身で計画・手配する方法があり、管理人は後者の方法で車椅子旅行をしています。その理由はつぎのような点からです。

1.参加できる人に必要なバリアフリー度が明確で無い。一例として、往復ともリフト付バスに乗り、一般的なバリアフリーの宿に泊まる1泊2日のバリアフリーを謳ったツアー商品がありました。管理人はリフトは必要なく、入浴補助具が無い一般的なバリアフリーの宿では入浴できません。別の視点から見れば、リフトを必要な方を対象にするならば、もっとバリアフリー度が高いホテルにすべきでしょう。ツアー商品の最初の観光地への到着時間が約6期間30分を超えるのに対して、特急列車で行けば、約3時間です。このことは、トイレ回数も含めて、ツアー商品は乗客である障害者や高齢者に体力的負担を強いることになります。
2.滞在時間が短く、歩行が遅い障害者や高齢者にはきつく、じっくり見たい場所に寄れない。これは長野県にある有名な神社での経験です。突如障害者や高齢者の一団が現れ、約20分でさーと居なくなりました。管理人は約1時間かけて、建築物や宝物殿を見学しましたが、ツアー客は何を得たのでしょうか?
3.行き先などのバリエーションが少なく、参加費用も高額。詳しくは障害者割引で行こう車いすユーザー個人旅行を参照ください。
管理人の旅程作りの方法を紹介します。インターネットが使えるパソコンがあれば十分です。旅程作りの強い味方がインターネットです。記録するソフトウエアは、クラウドで使える表計算ソフトを使えば、EXCELなどのソフトウェアは必要ありません。さらに、タブレットを持ち歩けば、旅先でも旅程表を見たり、修正することができます。詳しくはツアーに行かず自分で旅程作成を参照ください。

季節を決める

山岳景観・高原&湿原景観・展望景観・海・湖などの観光地を選ぶバリアフリー旅行の行き先は季節に左右されます。多くの観光地が春夏秋冬それぞれに特徴があり、一年中魅力的な所があります。しかし、東北以北や信州や九州を除く日本海沿岸地域に於ける冬期の車椅子旅行は回避しています。

ある調査によると、凍結路面での車椅子はスリップで自力走行は困難となり、介助者も足が滑って車椅子を押せない、新雪が3cm積もると後輪がスリップして走行不能となる。深雪では車椅子はもとより下肢不自由者、視覚障がい者、高齢者他も歩行に支障をきたすと指摘している。また、これらの地域の多くの観光地は「12月から翌年3月を冬期臨時休業中」としています。春は桜・新緑が始まり花々や新緑を、夏は涼しい山頂や高原を、秋は山麓から山頂にかけて徐々に上昇する紅葉や草原の草紅葉を楽しみましょう。冬は樹氷や霧氷の冬景色や車椅子スキーを楽しみ方は十分注意してください。
  

行き先を決める

歩行が困難な障害者やシニアなどのハンディのお客さまの病気や怪我の予防やストレス解消の役にたつ、 山岳景観・草原&湿原景観・展望景観・海・湖・神社仏閣・お城・動物園&水族館・テーマパーク&遊園地・美術館&博物館・温泉などの車椅子旅行の行き先情報を提供しています。
歩行が困難な方の車椅子旅行の行き先を決める最大条件は車椅子でどの程度容易にアクセスできるか否かです。基本は健常者と同程度の楽しみ方を求めると行き先は無くなります。そこで管理人は、その移動ルートに階段などの大きな障害物があっても、スロープや迂回路があり、70〜90%が満たされればそこを行き先に加えます。
車椅子旅行の行き先はその時に行きたいと思っている場所(テレビ番組の影響を受けることもあり)の選定から始めます。つぎに入浴補助具があるバリアフリーの宿があれば、つぎに行きたい場所のバリアフリー度をチェックし問題がなければ、交通機関のバリアフリー度をチェックします。この中で管理人が必要とするバリアフリー度に一番マッチしない可能性があるのが、入浴補助具があるバリアフリーの宿の少なさです。
  

移動手段を決める

車椅子旅行の移動には飛行機・鉄道・バス・タクシー・徒歩(車椅子)などを利用します。自宅から大きな観光地エリアまでは飛行機・鉄道が使われ、距離によってどちらかを選択します。観光地内の移動には鉄道・バス・タクシー・徒歩(車椅子)が使われます。距離から判断すると、徒歩(車椅子)は1km未満の平坦な移動に限られます。1km以上または急な坂道の移動、鉄道・バス・タクシーの順になります。しかし、地方の観光地では、鉄道・バスの運行本数が少なく、割高になりますがタクシーを使わざるを得ないことも多いです。

車いす旅行の移動手段はPart-time車いすユーザーとFull-time車いすユーザーで大きな差がでます。飛行機はPart-time車いすユーザーでもFull-time車いすユーザーでも乗れますが、Full-time車いすユーザーでも空港用車椅子や座席への移乗を行わなければなりません。 鉄道は必ず座席に座らなければならない飛行機と多少異なります。新幹線や一部の在来線の特急列車には「車椅子対応座席」があり、この場所を予約すれば、車椅子のまま乗車できます。
バスは路線バス・高速バス・小型路線バス・無料シャトルバスに分けられます。階段を上がれないFull-time車いすユーザーが乗車するために、可動式スロープやリフト設備が必要です。Full-time車いすユーザーが乗れる路線バスは可動式スロープ装備車両に、高速バスはリフト装備車両に、小型路線バスは低床で可動式スロープ装備車両に限られます。無料シャトルバスとは、宿泊施設の送迎バス・美術館や博物館の送迎バスのことです。リフト付車両であれば、Full-time車いすユーザーも利用できます。
タクシーには、一般タクシー・JPNタクシー・座席回転仕様タクシー・UDタクシーがあります。Full-time車いすユーザーが乗れるタクシーはJPNタクシー・UDタクシーに限られます。

宿泊施設を決める

観光地の選択とともに重要な宿泊施設の選択について記述しています。「車いすユーザーが考えるバリアフリー」の視点に基づいて、エントランスまでのアクセス・館内の単独車椅子移動(特にエントランスから客室・浴場・食事処は必須)・客室内の単独車椅子移動・大浴場や貸切風呂への車いす入浴などのサービス情報を入手して、自分に必要なバリアフリー度を満たしている宿泊施設を選択しましょう。
管理人は障害者になって20年になりますが、杖があれば歩ける方と車いすユーザーが、考えるバリアフリーには大きな差を感じています。杖があれば歩ける方にとっては、床に段差がなく。段差がある場合はスロープが設置してあるだけでもバリアフリーだと思い、また、多くの宿泊施設の経営者がそのことを満足しているだけで、「バリアフリーの宿」をうたっています。
しかし、車いすユーザー・特に重度(障害者手帳等級2級以上)の車いすユーザーにとっては床に段差がなく、段差がある場合は緩やかなスロープが設置してあり、ここまでは同じですが、それに加えて、トイレも車椅子で近づけ、日本の高い浴槽の縁を超えて入浴できる入浴補助具があり、車椅子で移動できる昇降装置があることが必須なバリアフリーなのです。そしてさらに非日常も全く無視することはできません。

快適な宿泊施設の選択要件

  

コスパの良い旅行計画

車椅子旅行に要する費用項目は交通費・宿泊費・食費・入館料・雑費などで構成されます。ツアー商品には、飛行機の早期割・障害者割引やその他の障害者割引は一切適用されません。
管理人の基本方針は交通費は早期契約割引・障害者割引などの割引制度を使うことと、特に観光地内の移動は、運賃の安い順に無料シャトルバス→路線バスや鉄道→タクシーの使用を検討します。宿泊費は無理に節約せずに快適なバリアフリーと非日常を楽しみます。入館料などは障害者割引で半額か無料にすることなどです
例えば、飛行機のチケットの節約術はJALとANAでは異なります。
  • JALは2023年4月から、国内線運賃を「フレックス(搭乗当日まで)」、「セイバー(搭乗1日前まで)」、「スペシャルセイバー(搭乗28日前まで)」へ統合しました。 以前の「大人普通運賃」、「特便」、「先得」など9種類の運賃が、シンプルでわかりやすい運賃になりました。以前は障がい者割引は、「大人普通運賃」に対する割引として運賃を設定していましたが、今後は「フレックス」だけではなく、「セイバー」、「スペシャルセイバー」、にも適用を拡大します。例えば、スペシャルセイバー(搭乗28日前まで)+障害者割引の場合、75日前に予約が必要だった「ウルトラ先得」とほぼ同程度の割引率になり、75日前の制限が28日前の制限に緩和されることになります。
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  • ANAの場合は、「FLEX」、「VALUE/3/7」、「SUPER VALUE21/28/45/55/75」など8種類の割引運賃があります。障がい者割引は、「FLEX」に対する割 引として運賃を設定しており、「VALUE/3/7」、「SUPER VALUE21/28/45/55/75」は対応していません。しかし、SUPER VALUE75の割引率は、JALのスペシャルセイバー(搭乗28日前まで)+障害者割引相当です。JALの搭乗28日前までに比べて、搭乗75日前までに予約しなければなりません。
例えば、宿泊費は無理にスペックダウンしませんが、宿泊費の節約術はつぎの通りです。
  • 節約方法は、早期割を使ったり、無料送迎バスがある宿にしたり、無料ラウンジががある宿にしたり程度に抑えています。一方仕様面では、夕食は「バイキングやビュフェ」スタイルでなく「個室の懐石料理」を、ホテルの部屋であればエコノミーのひとつ上のグレードに当たる「スタンダード」かスーペリア以上を選びます。しかし、バリアフリールームは「スタンダード」クラスの部屋の場合が多い。

    しまなみ街道車椅子旅行

  
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