被写界深度が浅い写真
「焦点が合っている1か所の平面があり、ほかのすべては焦点が合っていない状態です。口径が広いレンズの場合、レンズはより多くの光を取り入れることができ、背景のボケはより効果的になります」
被写界深度が浅い写真を撮影するには、F値を1.4~5.6までの低い範囲に設定し、より多くの光を取り入れられるようにします。そうすると焦点面は被写体と焦点領域に応じて、写真の前景または背景がボケていきます。F値が小さい、つまり絞りを開けるほど、カメラに入る光は多くなります。このとき、シャッタースピードは十分に速くします。被写界深度が浅い撮影を成功させるには、絞り、シャッタースピード、焦点距離、ISO感度の関係を理解することが重要です。
また、レンズの焦点距離が長い望遠レンズほど被写界深度は浅くなり、カメラ、被写体、および背景の間の距離を広げることでも、被写界深度が浅い写真を表現することができます。たとえば、F1.4といった明るいレンズを持っていない場合でも、被写体から離れてズームレンズで寄せて撮影する、または被写体を背景から離すことで、すばらしいボケ効果を得ることができます。
ペットや人の写真を撮る場合に、被写界深度を浅くして、背景をぼかすと、ぼけているところよりも、ピントの合ってるところに自然と視線が行くため、ペットや人がぐーんと、引き立って見えます。