デジタルカメラ

シャッタースピード・ミラーレス一眼カメラ

絞りとシャッタースピードという写真原理を組み合わせによって、クリエイティブなビジョンを表現する方法が無限に広がります。

シャッタースピードとは

シャッタースピードを変えることで、同じ時間、同じ場所で撮影しても、写っている世界がまったく違うこともあります。シャッタースピードの調整を上手く使うと、鮮明なムービーの 1 フレームをフリーズして、時間が止まったかのように見せる写真から艶やかな・光沢のある・しっとりとした躍動感あふれる滝の写真まで、何でも実現できるようになります。
シャッタースピードが速いと、カメラが光を取り込む時間が短くなります。適正な量の光を取り込もうとしたとき、シャッタースピードが遅いと、露出時間は長くする必要があります。
シャッタースピードを遅くすると、レンズを通してより多くの光が取り入れられるため、暗い場所でも撮影ができるようになります。一方、シャッタースピードが速いと、レンズが開く時間が短くなるため、レンズに入る光は少なくなります。光が少ない場所では十分な撮影は行なえないので、より明るい場所で撮影することが大切なのです。

シャッタースピードで時間を止める

長時間の露出または遅いシャッタースピードでの撮影中に被写体やカメラが動くことによってモーションブラーが起こってしまう場合は、速いシャッタースピードで時間を止めます。スポーツなど、動きの速い被写体をしっかり止めて撮影するためには、1/500秒以上の高速なシャッタースピードが必要になり、場合によっては光量が不足するので、ISOと呼ばれる感度を上げて撮影することがポイントになります。
  • シャッタースピードを速くすることで、単にモーションブラーが起こらないようにするでなく、瞬間を切り取った魔法のような写真を撮影することも可能になります。「池に石が落ちるときのように、水が空中に舞い上がる一瞬を表現することができます。
  • 夕暮れの海を露出を30秒の長時間にすると、より多くの光が取り込まれ、波は滑らかになり、水はとても柔らかく、ガラスのように見えます。反対に同じ海を速いシャッタースピードで撮影すると、白く泡立つ波や荒々しいうねりを表現できます。

遅いシャッタースピードで写真に動きをつける

撮影の目的が鮮明で焦点の合った写真であり、アスリートが勝利のゴールを決めたときの顔の表情を捉えたい場合といった場合、そうした動きのある被写体を捉えるためには、速いシャッタースピードが必要です。
違いが分かりやすいのが、水のような写真です。シャッタースピードが遅い1/40秒の写真では水の流れ(動き)が写り、勢いを感じさせますが、高速の1/3200秒だと水滴が見え、まるで時間が止まったような写真になります。どんな写真を撮りたいかによってシャッタースピードを決めることでよりこだわりの作品を撮ることができます。

シャッタースピードの選択

シャッタースピードをコントロールできると、動きを利用したり、止めたりして、物語を伝えたり、雰囲気まで捉えた写真を撮影することができるようになります。速いシャッタースピードでその一瞬のスナップショットを撮影するか、遅いシャッタースピードの写真で被写体の動きを表現するか、どちらにもストーリーが込められているのです。 「通常のシャッタースピードで滝の写真を撮影すると、水は静止し、そのものの質感が得られます。しかし、水が滑らかで絹のような滝の写真を撮影できることも知っています。それはすばらしい技術であると同時に、とてもかんたんなのです。カメラが動かないことを確認し、長いシャッタースピードで撮影するだけです」
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